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LastUpdate 2020/01/01

富士山でペルセウス座流星群を見よう

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富士山の楽しみ方は、御来光だけではありません。1年に1度の天体ショーを、富士山で見てみませんか。


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ペルセウス座流星群とは

流星とは、いわゆる『流れ星』のことです。流星群は、彗星が通過したあとに残る塵(ちり=流星物質)の帯上を地球が通過するために、大気に衝突した大量の塵が流れ星となって降り注ぐ様が見られる天文現象です。

流星群は、有名なものに、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」があり、これらと8月の「ペルセウス座流星群」を合わせて、「三大流星群」と呼ばれています。

ペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星を母天体とし、天空に瞬く星座のひとつ『ペルセウス座』近くに放射点を持つことから、この名前がつけられています。

Check Point!

映画のモチーフになった彗星

スイフト・タットル彗星は、およそ133年周期で地球に接近する周期彗星で、前回は1992年に日本の木内鶴彦氏によって再発見されました。次回の地球接近は、2126年とみられています。

ところが、地球接近どころか、軌道計算によると地球に衝突する可能性があると言われており、この話からアイデアを得て、映画の『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』が作られたという話があるようです。

本当かどうかは、分かりませんが・・・

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観測方法

2017年のペルセウス座流星群観測状況

ペルセウス座流星群は8月13日4時ごろに極大を迎えますが、月が明るいと流星も月の光にかすんでしまいがちです。今年は8月7日に満月となり、尚且つ夜半から夜明けにかけて月が高い位置にあるので、極大日まで観測条件は良くありません。

山頂での御来光を目指して登る方は、時々空を見上げてみましょう。また、山小屋の前で日の出を見るという方も、薄明が始まる(日の出時刻の30分ほど前)よりも前、1時間から1時間半ぐらい前に起き出して外に出てみるといいでしょう。

極大日には1時間当たり30~60個の流れ星が見られるようですが、極大日の前後、8月7~15日ごろの期間も、1時間当たり10個程度は見られると予測されています。放射点の高度が高い方が見やすくなるので、ペルセウス座の高度が上がる夜半から明け方にかけてが最も見つけやすい時間帯になります。

北を向いて、カシオペア座を目標に

さて、空は広いので流星群がどこに現れるかも知っておいた方がいいでしょう。

まず大雑把でいいので北を向いてください。空に5つの明るい星(2,3等星)で形作られた、ローマ字のW(ダブリュー)型に連なる星座が逆さまに(開いたM字)見つかるはずです。これが『カシオペア(カシオペヤ)座』です。

このカシオペア座の少し右に流星群の放射点があります。流星は放射点から飛び出すように見えますが、必ずしも放射点からだけとは限りません。また、放射点に近い流れ星はこちらに向かってくるために短く、離れるほど横から見る形になるため軌跡が長くなります。あまり放射点を凝視せず、見るとはなしに見るようなゆったりと広い視界を意識した方がいいでしょう。


ペルセウス座流星群の放射点
(マウスオンで星座を表示)

南側斜面からも見られます

一方、放射点のある北側を富士山に遮られる富士宮口、御殿場口では見られないかというと、そうではないようです。平均すると放射点の有る側とない側で同じぐらいの流れ星が見られるそうですから、休憩のときに少し空に注意を向けてみましょう。

なお、星は北極星を中心に回っていますから、カシオペア座は横になったり逆さまになったりします。ペルセウス座も同様に回っていますが、放射点との位置関係は変わりませんので、カシオペア座をWに見て左にあることは変わりありません。

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背景画像"2014-12-14 Tateyama Starlit Sky 02" by --Taku--