大石茶屋は、売店や食堂、土産物屋、休憩所としての利用がほとんどで、宿泊施設としての利用はあまりないようです。 しかし御殿場ルートに挑戦するとき、大石茶屋に前夜泊し、日の出から登りはじめれば、遅くとも午後0時頃には次の山小屋(標高3100mのわらじ館)に到着できるのです。落雷などの天候急変のリスクが増加する午後の行動を回避できるのは大変なメリットと言えるでしょう。(大石茶屋とわらじ館に間には非常時の避難所がありませんから、行動中に雷が鳴りだすと非常に恐ろしい思いをするのです) わたしはこの点を重視し、毎回、大石茶屋に前夜泊しています。さて、今回も宿泊いたしましたので、主に宿泊施設についての感想を投稿させていただきます。 宿泊施設は屋根裏部屋です。個室はなく、大部屋が一つだけです。寝床は清潔感のある、ふかふかの敷布団&掛布団で、約50組はあったでしょう。しかし前述の通り、宿泊施設の利用は少ないようで、他の宿泊者は前回は二人しか、今回は一人も見ませんでした。おそらく富士登山駅伝のとき以外はいつもこんな感じなのでしょう。おかげで(?)大部屋に泊まっているにもかかわらず、他の宿泊客を意識せずに済みました。富士山広しといえども、大石茶屋ほど快適で、気楽に振る舞える山小屋はまずないでしょう。安眠・快眠間違いなしです。なお、屋根裏部屋の天井は低いので、梁に頭をぶつけないよう気をつける必要はあります。
(投稿受付日:2016年 8月26日)