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LastUpdate 2016/04/28

富士宮ルート登山レポート

登山日
天候曇り
投稿者富士さんぽ管理人 37歳 男
人数単独
プラン日中日帰り
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富士さんぽ管理人による、水ヶ塚公園内、腰切塚の散策レポート。

腰切塚のお鉢巡り

水ヶ塚公園内には、腰切塚(こしきりづか)という小高い丘があります。ゆっくり回っても30分も掛からない、ハイキングというより軽い散策程度のコースです。
水ヶ塚公園の標高がおよそ1,450m、腰切塚が1,496mですから、標高差50m弱の登りになります。

11:44水ヶ塚公園駐車場発曇り

腰切塚の登山口は北と南にひとつずつあり、駐車場の出入り口からも近い北側から登ってみた。この日はマイカー規制で水ヶ塚公園駐車場にはひっきりなしに車が入ってくる。しかし、一歩遊歩道に踏み込めば喧騒とは無縁の森の中といった雰囲気を味わえる。

地面は柔らかい土で、雨が降ったらぬかるむので避けた方が良さそうだ。傾斜のところは、ほぼ全て階段になっている。木々は密に茂り、展望はない。

11:53腰切塚山頂展望台(1,496m)

約10分で頂上に着いた。途中に分かれ道もあるが、道標があるので迷うことはないだろう。展望台が見えれば、そこが頂上だとすぐに分かる。

展望台からは、富士山や宝永山が見られるようだが、この日はあいにく上の方が雲に隠れていて見えない。

風景指示盤には周囲の山々の方向が書かれているが、周りの木が高く、見られるのは富士山だけといっていい。冬になればもう少し見渡しが良くなるのかも知れない。

お鉢巡りと噴火口

面白いことに、富士山の山頂と同じく、腰切塚もお鉢巡りが出来るようだ。といっても一周10分程度で、展望もないから普通に森の中を歩くのと変わりない。ところが、展望台の反対側に来たところで、あることに気がついた。道標は展望台までと水ヶ塚公園駐車場に降りる道を示しているが、その奥に行き先が示されていない道がある。

大概こういう道は、登山者が勝手につけたショートカットなどで意味もないものだが、意外と踏み跡がしっかりしてることに興味をそそられ、行ってみることに。

すると、驚いたことに地面が大きく凹んで『腰切塚噴火口』の看板がある。そうか、この小高い丘も元々小さな噴火口だったのだと、妙に納得。
しかし、この場所は『山と高原地図』にも、現地の案内図にも出ていない。小さな火山と言えるこの丘のハイライトであろうこの場所を、道標さえもつけずにおくのは勿体無い限りである。

富士登山前の足慣らしに、ミニ富士山とも言える腰切塚に登るのなら、この場所も忘れずに訪れることをオススメする。

12:05帰着

噴火口の斜面は意外に急なので、足の悪い人は気をつけて登り返して欲しい。
帰りは腰切塚の裏をぐるっと回って、南側の登山口に向けて降りる道をとった。こちらも、すぐ近くに車道が走っているとは思えない、鬱蒼とした森の中を静寂に包まれて歩く。登りに使った道とはまた趣が違う。

駐車場に帰り着くと、別の世界に行っていたかのような錯覚に陥る。日曜日でこれだけ近くに人が居ながら、遊歩道では誰ともすれ違わなかった。

(投稿日:2012年8月24日)

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