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富士山遭難事故の記録 2008年 8月7日

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富士山で起きた遭難事故をまとめています。

56歳男性 心肺停止後にAEDで蘇生

AEDで救われる命があります。AEDは、自動で音声が流れて指示してくれるので、誰でも扱える救命機器です。
今では富士山のほとんどの山小屋に設置されていますから、万が一のときは思い出して活用しましょう。

News!

山梨日日新聞・山梨放送が運営するWEBサイト、富士山NETからの引用です。

富士山登山中に心停止の男性、AEDで救命
吉田口山小屋への配備奏功

山梨日日新聞:2008年08月12日

富士山を登山中の男性が、心停止の状態で倒れた後、山小屋に配備されていた自動体外式除細動器(AED)による措置で意識を回復し、一命を取り留めていたことが11日、分かった。AEDは昨年から、富士山吉田口登山道の山小屋に配備されていて、AEDで登山者の人命が救われたのは初めて。

山小屋の関係者らによると、7日午後8時ごろ、登山中の2人組の外国人男性が、8合目の山小屋「太子館」近くの登山道で、埼玉県内の男性(56)が倒れているのを見つけ、山梨大医学部などが開設している富士山8合目救護所に連絡した。

待機していた富士吉田市立病院の医師が太子館に配備されているAEDを使って措置したところ、約2分後に呼吸と脈が回復した。男性は救急車で富士河口湖町内の病院に運ばれ、快方に向かっているという。

富士山吉田口登山道の7合目以上の山小屋14カ所には、昨年から登山者の安全確保のために一基ずつAEDが配備されている。担当した医師は「山岳で心停止状態から救助されたのは奇跡的。AED配備などの救護体制を整えた山小屋関係者の努力が大きい」と話している。

一方、登山者が集中している富士山では今夏既に2人が登山中に死亡している。富士吉田市富士山課は「今回は幸い命を救うことができたが、男性は夜間に倒れており、時間的に強行スケジュールだった可能性もある。体に負担をかけないようゆとりを持った登山計画を立ててほしい」と呼び掛けている。

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