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LastUpdate 2016/07/29

登山における救命処置

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いざという時になって慌てないために、救命処置について予め学んでおきましょう。

心肺停止に備えて心配停止

登山は、運動としては激しいものではないですが、心肺機能に対する負荷は意外と大きなものです。特に心臓に持病がある人は登山出来るかどうか、事前に主治医に相談するようにしてください。医師から登山の許可が出ても単独での登山は避け、救命法や事情を知っている人と一緒に登るようにしましょう。

しかし、心臓麻痺はこのような持病を持たない人でも突然、何の前触れもなく(あるいは前触れに気が付かず)訪れることがあります。これが『突然死』です。

では、心肺停止に陥ったら確実に死んでしまうのでしょうか?

いいえ、例え心臓が停止し呼吸や脈拍が止まっても、すぐに正しい処置を行えば救うことが出来ます。大事なのは、『正しい処置』を『すぐに』『手早く』行うことです。

同行者や他の登山者が目の前で倒れたとき、「え?何、怖い」「私には無理」「誰か他の人が助けるだろう」と迷っている暇はありません。呼吸が停止すれば脳に酸素が送り込まれなくなり、その間にも脳細胞はダメージを受け続けています。
要救助者(ようきゅうじょしゃ)の命を救うと共に『より早い社会復帰』を助けるためにも、迅速な行動と判断が求められているのです。

attention!

お断り

このページに書かれていることには専門的な領域が含まれており、しかも必ずしも医学的なエビデンス(科学的な根拠、裏づけ)によって確立されていることばかりとは限りません。医療は技術的なことだけでなく、その実践である方法論としても日々進歩しています。つまり、これまでは正しいとされて来たことも、今では別の方法が選択されているということも少なくありません。

管理人の知りえた範囲で最新の知見に基づいて書かれていますが、それが全てのシチュエーションで正しいとは断言出来ません。逆に、古いとされる知識も必ずしも間違いであるというわけではないのです。このページに書かれていることはあくまで『手段のひとつ』であり、『結果としても正しい』ということを保証しません。それでもこのようなページを作ったのは、『何もしないよりも何かをした方がいい』。あるいは、『何をしてはいけないか』を知ることも大切であるとの思いからです。それをご理解の上でご覧ください。

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心肺蘇生法とは

心肺蘇生法とは、何らかの理由により心肺停止及び、心室細動に陥った傷病者の心拍を正常に復させるために行われる一連の行動として定められたものです。

心肺蘇生法(CPR:Cardio Pulmonary Resuscitation)において、一次救命処置(BLS:Basic Life Support)は、特別な資格や経験がない一般の人(市民救助者=バイスタンダー)でも行うことが出来ます。ただし、最低限の知識は身につけておくべきです。一次救命処置のやり方はガイドラインによってパターンが確立されているので、心肺停止の状況であれば順番通りに手順を踏むことで迷いなく実行出来るものです。

最低限の知識として必要なのは、次の三点のみです。以下の細かい内容を読むのが面倒であれば、これだけ覚えておいてください。

Check Point!

救命行動の手順

  1. 肩を叩きながら呼びかけて意識の有無を確認します
  2. 意識がなければ*救急車を要請し、AEDを持ってきて貰うよう周囲に呼びかけます。(※注意:この場合、AEDが必要かどうかの判断はあえて行いません。空振りとなってもいいので、もしもの場合を考えてください。)
  3. 口の中に異物があったり喉が詰まっていれば、身体を横に向けて掻き出すなどして除去します
  4. 気道を確保するため仰向けに寝かせ、頭を後ろにのけ反らせてアゴをあげます(ガイドライン2010では、訓練を受けていない市民救助者による気道の確保は省略されています。そこで時間を浪費しないためと、出血がある場合の感染予防を考慮してのことです。同様の理由で脈拍の確認も行いません。)
  5. 気道の確保をした状態で呼吸を確認します
  6. 呼吸がない、若しくは、しゃくりあげるなど不自然な呼吸(死戦期呼吸)であれば、胸骨圧迫を開始します

(*当然ですが、山中では救急車は呼べませんし来てくれません。富士山では吉田ルートと富士宮ルートに救護所があり、開設期間中であれば24時間体勢で医師がつめていますので、すぐ近くであれば人を走らせ、少し離れていれば山小屋から連絡して貰うといいでしょう。)

胸骨圧迫(きょうこつあっぱく=心臓マッサージ)の手順

  1. 要救護者を仰向けに寝かせた状態で、上体の横に救命者が膝をつきます
  2. 胸の真ん中に手のひらの付け根を置き、もう片方の手を重ねます(この段階では衣服を着せたままで行います)
  3. 肘を真っ直ぐに伸ばし、手のひらの付け根に体重をかけて5cm以上沈むように強く圧迫します
  4. 1分間に100回以上の速いテンポで絶え間なく圧迫し続けます(疲れて手が止まる前に他の人と交代してください。遠慮している場合ではありません)
  5. 圧迫と圧迫の間は、胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除します
  6. 要救護者が蘇生するか、救急隊に引き継ぐまで絶え間なく続けます
  7. AEDが到着したら、心臓マッサージを続けながらAEDの準備をして切り替えます

8歳未満の子供は体の大きさや骨格の強さが大人と異なるので、やり方や手順に注意を要します。

乳児(1歳以下)の場合、意識の確認は足の裏を軽く叩いて反応を見ます。気道の確保を行う際は、乳児・幼児の頸椎は非常に柔らかいので強く頭部を傾けると却って空気の流れを妨げたり、首を傷めることもあるので注意が必要です。

心臓マッサージは、乳児に対しては指1~2本で1~2cm押し下げます。幼児に対しては、片手の手のひらの付け根で胸の厚みの3分の1まで押し下げます。

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人工呼吸はもう必要ない?

ここまで見てきて、人工呼吸に触れていないことに気が付かれたでしょうか?

実は最近言われていることに、人工呼吸を行わなくても蘇生率は変わらないという意見があります。いえ、むしろ「人工呼吸は行わない方がいい場合もある」ということのようです。
なぜ人工呼吸が不要かについては、「人の呼気では充分な酸素を供給できないから(酸素缶を使うのは有効か?)」「心臓マッサージによる胸部の圧迫と開放により、肺に空気が送り込まれるから」「一人で心肺蘇生法を行っている場合は人工呼吸を行っている間、心臓マッサージが行えない。むしろ、心臓マッサージだけをやり続けた方が救命率が高まる」ということが言われています。

Check Point!

医療ニュースより引用

救急蘇生術における人工呼吸は効果なし:日本救急医学会

突然意識を失って倒れた人を蘇生させるための応急手当は、心臓マッサージだけで効果があり、従来勧められてきた人工呼吸は必要ないことが、日本救急医学会関東地方会の研究班の調査で分かった。

研究班は02~03年、関東各地の病院と救急隊の協力を得て、そばに人がいる状態で突然心臓が止まって倒れ、救急車で病院に運ばれた18歳以上の患者4068人を調べた。そばにいた人から人工呼吸と心臓マッサージを受けた患者が712人で、心臓マッサージだけを受けた患者は439人。救急隊到着まで蘇生措置を受けなかった患者が2917人だった。

倒れてから30日後の時点で、介護なしで日常生活が送れる状態に回復した割合は、両方受けた患者が4%、心臓マッサージだけの患者は6%で、人工呼吸なしでも変わらなかった。一方、蘇生措置なしの患者は2%にとどまった。

患者の約9割を占めた救急隊到着時に完全に呼吸が停止していた人に限った分析では、回復率は心臓マッサージだけの患者が6%だったのに対し、両方受けた患者は3%で、心臓マッサージだけの患者の方が回復率が高いとの結果になった。

人工呼吸は不要との結果について、長尾班長は「呼吸が止まっても12分程度は血液中の酸素濃度がそれほど下がらないことや、心臓マッサージの際の胸の動きで、空気が肺に送り込まれることなどが考えられる」と話している。心臓マッサージは、救急隊が来るか、AED(自動体外式除細動器)が届くか、患者の体が動くまで続ける。1人では消耗するため、2分程度をめどに交代で行うとよいという。(毎日新聞)

もしも、人工呼吸に抵抗を感じて救命処置を逡巡するのであれば本末転倒です。そんなことを気にして救命措置が取れないのであれば、心臓マッサージだけでも行ってください。何もしないよりは、はるかにましです。ですので、あえてこのページでは人工呼吸の方法は省いて説明しています。
しかし、救命医療に関するガイドライン2010では、訓練を受けた救助者が人工呼吸を行うことは今でも推奨されていますので、人工呼吸が必要だと思う方は上記リンクのサイトなどを参考にしてください。もしかしたら、富士登山者で携帯していることが多い『酸素缶』を利用するのは有効かも知れません(責任は持てませんが)。

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救命講習を受講しよう

上で述べたように救命行動は特別な資格を持たない一般人でも行えます。ですが、万が一に備えて具体的な方法を講習という形で経験しておくと安心です。各地域の消防署で定期的に救命講習が行われている他、防災協会や防災センターや市区町村主導で救命講習を行っている地域もあります。教材費が掛かる地域もありますが、命の値段として考えれば安いと言えるでしょう。

特に引率者(リーダー)の方は大きな責任を負う立場ですから、必ず講習を受けておかなければなりません。
何か事が起こったときに、「知らなかったから何もしなかった」では済まされないのです。

Check Point!

救命講習

実施日
主に月1回、土曜日や日曜日の他、平日にも行われるなど地域によって異なります。
申し込み
対象地域に居住、通勤、通学している中学生以上、個人でも団体でも事前に申し込みが必要です。
別途、小学校高学年を対象とした講習もあります。
受講料
基本的に無料、地域や主催団体によっては教材実費分の負担が必要です(東京都の場合、普通救命講習1,400円)。
講習内容
講習にはいくつか種類がありますが、まずは『普通救命講習Ⅰ(3時間)』を受けておけばいいでしょう。
他にも、小さな子供(乳幼児)に対する蘇生法に特化した講習もあります。
  • 心肺蘇生法
  • 気道異物除去
  • 止血法
  • AEDの取り扱い方など

講習の詳細については、お住まいの地域の消防署や市区町村のサイトなどでご確認ください。それにしても、他の地域は無料なのに東京都は有料ですか。オリンピックの招致に莫大な金を使う前にやることがあると思うのですがね。

他にも、日本赤十字社や、JAF(日本自動車連盟)など各種団体主催による講習も行われています。

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人を助けるのは義務か?

そのとき、あなたはどうしますか?

日本では文化的に「困っている人は助けましょう」という考え方が浸透しているようです。しかし、世界的にみれば人を助ける行為は任意であるとの考えが一般的なようです。これは、ときとして「困っている人を助けないのはけしからん!」という極端な世論が巻き起こる日本とは一線を画しています。

近年も、中国で交通事故に遭った少女を誰も助けようとしなかったというニュースに対して、日本のネットでは人種差別的なニュアンスも含めて、「傍観者叩き」が行われました。果たして、人助けは『義務』なのか、『任意』なのか、みなさんはどのようにお考えでしょうか?

実際には、「その場になってみないと自分がどのように行動出来るかは分からない」というのが現実だと思います。

中国のケースでは、通報もしなかった、他の車を止めることもしなかったなど、全くの無関心な様子が問題視されもしました。確かにそれは非難に値するとしても、では『どこまで助ければいいのか?』というのは極めて難しい命題であることも確かです。というのも、人を助ける行為には相応の『リスク』が伴うからです。

人を助ける行為のリスク

例えば、地下鉄サリン事件では救護に当たった人も毒ガスに倒れました。交通事故に遭った人を助けようとすれば、その人も車に轢かれるリスクがあります。同様に、登山中に落石で負傷した人を助けるには、自らも落石の危険に身を晒す必要もあります。血が出ている人に触れれば感染症の危険があり、人工呼吸を直接口で行った場合も唾液による感染の危険があるのです。

人助けが義務ではないとしたら、そのようなリスクを他人のために躊躇わずに負うことが出来るでしょうか?

いえ、自分がどうこうでなくても、他人の行動を批判する資格が我々にはあるのでしょうか?

現実には、傍観者の側が、人を助けようとする人を掣肘(せいちゅう)したり、ヤジを飛ばしたりすることもあるそうです。

他人を助けるという行為は、それだけの『覚悟』が必要なのです。以下のブログに書かれている「人助けはきれいごとではない」という指摘に、私も「ハッ」とさせられました。私にこのようなページを書く資格があるのかと自問自答もしました。

ただ、それでも救命行動の知識や能力があるのであれば義務としてではなく、善意の発露として傷病者に手を差し伸べて貰いたいと思いますし、その知識や能力を身につけるべく積極的に学ぼうとするのは良いことであると思います。
なぜならば、人は誰しも、「いつかは助けて貰う側になるかも知れない」からです。「そのときには自分を助けて貰いたい」という気持ちが少しでもあるのであれば、自らも率先して人助けをしてもバチは当たらないと思います。しかし、人命救助をしなかったからといって、他人を誹謗中傷したり、自分を責めたりすることも違うと思うのです。

助ける義務がある人もいる

但し、職務として人に係わる立場の人(生徒を引率した教員など)、有償無償を問わずガイドを行ったり引率する立場の人(リーダー)には大きな責任が伴います。そのような人は、『任意の人助け』ではなく、『救護の義務』があることを良く理解する必要があるでしょう。

このページを読んだ人は、『人助けのリスク』についても考える機会を持ってください。それでも人助けをしたいという人を、私は応援します。また、自らも人助けを行える人でありたいと思います。そして、微力でも私のサイトが他人を助けようとする人の役に立てば、これに過ぎる喜びはありません。

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AED(自動体外式除細動器)で救える命


AEDはこの看板が目印
(at 長田山荘)

なんらかの理由により心臓がブルブルと細かく震える『心室細動(しんしつさいどう)』を起こした傷病者をそのまま放っておくと死に至ります。この細動を電気ショックによって取り除く機械が『AED(エーイーディー)』です。誰でも持ち運べる大きさと重さなので、緊急時に現場で処置が出来るようになっています。

但し、完全に心停止してしまった人を生き返らせるものではありません。心停止した人に対しては、胸骨圧迫法により心臓マッサージを続ける必要があります。

富士山の山小屋や施設では、このAEDを設置しているところが多くあります。しかし、折角あるのに必要なときに使わなくては意味がありません。万が一の際には、AEDの存在を思い出してください。

Check Point!

日本心臓財団のAED総合サイトより引用

AEDって、何ですか?

AEDは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本語訳は自動体外式除細動器といいます。小型の器械で、体外(裸の胸の上)に貼った電極のついたパッドから自動的に心臓の状態を判断します。もし心室細動という不整脈(心臓が細かくブルブルふるえていて、血液を全身に送ることができない状態)を起こしていれば、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与えること(電気ショック)で、心臓の状態を正常に戻す機能を持っています。

器械の電源を入れれば音声が使い方を順に指示してくれるので、誰でもこの器械を使って救命することができます。

誰でも使えますか?

AEDは初めての人でも簡単に使えるように設計されています。機種によって多少の違いはありますが、ボタンを押す、あるいはフタを開けるなどすると電源が入り、あとは音声が次にするべきことを指示してくれます。もちろん日本国内に設置されているAEDはすべて日本語の音声です。倒れている人の胸をはだけ、器械の指示に従ってシールのような電極パッドをそのパッケージに描かれた位置にしっかり貼り、器械の自動診断を待ちます。器械が電気ショックを必要と判断したら、ボタンを押してくださいという音声の指示が出ますので、ボタンを押します。

電気ショックが必要ない場合にはボタンを押しても電気が流れませんので、操作を間違って電気が流れるようなことはありません。

初めての人でも使うことができますが、人が倒れたときなどは、なかなか冷静に動けないものです。AEDの使い方だけでなく119番への通報や心臓マッサージ(胸骨圧迫)なども含め、消防署や講習会などで一度、救命救急の方法を経験してみませんか。

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AEDの使い方

AEDの操作は難しくありませんが、一通りの手順を知っておくとイザというときに慌てることなく落ち着いて対処出来るでしょう。
しかし、AEDの使い方を知らない(教わったが覚えていない)からといって、恐れることはありません。使い方を習っていない人でも使えるように作られているのがAEDという機械なのです。

基本的に、自発的に行うことは『AEDのスイッチ(電源)を入れる』ということだけです。あとは、機械の音声指示に従って操作してください。

Check Point!

AEDの操作手順

  1. 蓋を開けるか本体のスイッチを押すと電源が入ります
  2. 音声案内が流れ始めます
  3. 音声指示に従って電極パッドを本体に接続し、要救護者胸部の素肌に直接貼り付けます(体が汗や雨などで濡れていれば拭き取って、心臓を挟むように貼り付ける。なお、電極パッドは一度貼ったら剥がしてはいけない。多少ずれていても問題ない。)
  4. 機械が心電図の解析を始めますので、救助者は胸骨圧迫をやめて手を離してください。除細動(じょさいどう=電気ショック)が必要かAEDが自動的に判断します
  5. 除細動が必要と判断されたら、チャージ(充電)のあとに電気ショックを行いますので要救護者から手を離してください
  6. ボタンを押すと電気ショックが行われます
  7. 再度、除細動が必要かAEDが自動的に判断します(電極パッドは、救急隊員か医師に引き継ぐまで剥がさないこと。電源も入れたままにする)
  8. 除細動が必要ないと判断されたときでも、心停止が確実であると判断される状況であれば、胸骨圧迫を続けてください
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乳幼児、妊婦、心臓ペースメーカー使用者に対して

AEDを使用する際、乳幼児や胎児、ペースメーカーなどの機器に対する影響も気になりますね。結論から先に述べますと、この全てのケースでAEDの使用について問題ありません。

Check Point!

乳幼児、妊婦、心臓ペースメーカー使用者への使用

乳幼児
乳幼児に対してもAEDを使用出来ます(ガイドライン2010からAED使用適応に変更されました)。
未就学児(6歳以下)の場合には、小児用電極パッド(パッドのサイズが小さく、流れる電流が成人用の3分の1程度)を使うことが望ましいですが、なければ成人用のAEDを使用してください。但し、乳児(1歳未満)に対して成人用の電極パッドを使用するのは推奨されない場合があります。あくまでも胸骨圧迫を続けることを第一の選択とするようです。
妊婦
妊娠した女性にはAEDを使用出来ます。
胎児への酸素、栄養の供給は母体から行われており、母体の生命活動が維持されていることが胎児が生存するための前提条件だからです。
心臓ペースメーカー使用者
心臓ペースメーカー使用者へもAEDは使用可能です。
ペースメーカーを埋め込んでいる人は胸に手術の跡があり、その部分がコブのように硬く膨らんでいます。その上を避けて少し離れたところに電極パッドを貼り付けてください。
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AED設置山小屋・施設一覧

富士山では、ほとんどの山小屋にAEDが設置されています

以下の表はAEDを設置している山小屋の一覧です(2012~2013年調査時点)。

なお、AED設置の有無は、管理人が直接山小屋に訊ねるか、AEDのシールが貼られているのを確認することで行っていますが、現状と異なっていたとしても、そのことにより生じるいかなる問題においても当方が責任を取れるものではないことをご了承ください。

吉田ルートの山小屋でよく聞いたのは、「吉田ルートの山小屋には全部AEDがあるはずだよ」という話です。ですが、実際に当サイト管理人が聞いて回ると、「AEDは置いてない」という山小屋がいくつかありました。これは先に聞いた話とは矛盾していますが、単に聞いた相手がAEDの設置を知らされていなかっただけかも知れません。
このように「有る」ということは確認出来ても、「無い」ことの証明は難しいものです。つまり、「去年まで置いていなかったが、今年からAEDを置くようにした」ということも有り得るのです。

ですので、(無責任ではありますが)あまりこの一覧表を信用し過ぎず、人が複数いて助力を仰げる状況であれば、上下両方の山小屋に人を走らせるのがより確実であることを申し添えておきます。

大声で聞こう!

また、山小屋などで尋ねるときも、一人を捕まえてヒソヒソと聞くのではなく、「急病人が居ます!AEDはありますか!」と大声で聞けば、知っている誰かの耳に届く可能性が高まりますし、山小屋の主人が居ればより確実にAEDの有無が分かるでしょう。

なお、AEDを設置している山小屋の従業員は、使用方法の研修も受けている人もいるようなので、装置を借りるだけでなく研修を受けた山小屋の従業員の助けも借りましょう。一刻一秒を争う場面では、装置の扱い方で手間取っている余裕は無いのですから。

山頂
吉田・須走ルート側
(北側から時計回り順)
久須志神社AED有り
山口屋(支店)AEDなし
扇屋AEDなし
東京屋AEDなし
山口屋(本店)AEDなし
山頂
御殿場・富士宮ルート側
(北側から時計回り順)
銀明館
富士山頂上浅間大社奥宮
富士山頂郵便局
頂上富士館
山頂公衆トイレAED有り

吉田ルート
8合5勺御来光館AED有り
8合目本八合目トモエ館AED有り
胸突江戸屋(上江戸屋)AEDなし
富士山ホテルAED有り
江戸屋(下江戸屋)AEDなし
元祖室AED有り
白雲荘AEDなし
蓬莱館AED有り
太子舘AED有り
八合目救護所AED有り
7合目東洋館AED有り
鳥居荘AED有り
富士一館AED有り
鎌岩館AED有り
七合目救護所AED有り
七合目トモエ館AED有り
日の出館AED有り
花小屋AED有り
下山道7合目緊急避難所AEDなし
七合目(下山道)公衆トイレAED有り
6合目安全指導センターAED有り
吉田口6合目里見平★星観荘AEDなし
吉田口5合目佐藤小屋AEDなし
富士スバルライン5合目 県営五合目総合管理センターAED有り
こみたけ売店AED有り
冨士山大社小御嶽神社AED有り
富士山みはらしAED有り
五合園レストハウスAED有り
富士急雲上閣(ロッジ・フジヤマ)AED有り
五合目休憩所AEDなし
富士スバルライン4.5合目奥庭荘
須走ルート
8合5勺御来光館AED有り
8合目本八合目トモエ館AED有り
胸突江戸屋(上江戸屋)AEDなし
江戸屋(下江戸屋)AEDなし
7合目見晴館
大陽館AED有り
6合目瀬戸館
長田山荘AED有り
6合目下山道吉野屋
5合目東富士山荘AED有り
山荘菊屋AEDなし
登山・観光案内所

御殿場ルート
7合9勺赤岩八合館
7合5勺砂走館
7合4勺わらじ館
7合目日の出館
5合目大石茶屋
富士急小屋ハーフマウンテン
登山・観光案内所AED有り
富士宮ルート
9合5勺胸突山荘AED有り
9合目万年雪山荘AED有り
8合目池田館
富士山衛生センターAED有り
7合目元祖七合目(山口山荘)AED有り
御来光山荘AED有り
6合目宝永山荘AED有り
雲海荘AEDなし
5合目五合目(上)公衆トイレAED有り
表口五合目レストセンターAED有り
富士山総合指導センターAEDなし
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