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LastUpdate 2016/04/28

富士山スカイライン情報:御殿場口

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富士山スカイライン太郎坊線は、御殿場ルートの登山口である御殿場口新五合目にアクセスする自動車道です。

富士山スカイライン概要

富士山スカイラインは、静岡県御殿場市茱萸沢(ぐみざわ)から富士宮市までを富士山中腹を通してつなぐ、通行無料の一般道路です。
御殿場口新五合目へは、途中の太郎坊洞門(太郎坊入口)で枝道へと曲がります。

御殿場市方面からは、国道246号線『ぐみ沢丸田』交差点から5合目まで距離14.8kmとそれほど長くはなく、急カーブも少ないため比較的走りやすい道です。

富士宮市方面からは、国道139号線『登山道入口』交差点から5合目まで距離28.4kmと長く、一部に急勾配と急カーブの区間がありますが、上りきってしまえば平坦で走りやすい道が続きます。

御殿場市側から太郎坊洞門まで
距離
(所要時間:自動車)
起点終点勾配
標高差
13.1km
(約24分)
御殿場市茱萸沢
(『ぐみ沢丸田』交差点)
御殿場市中畑平均6.1%
800m
標高477m標高1,277m
富士宮市側から太郎坊洞門まで
距離
(所要時間:自動車)
起点終点勾配
標高差
26.7km
(約43分)
富士宮市
(『登山道入口』交差点)
御殿場市中畑平均4.1%
1,088m
標高189m標高1,277m
太郎坊洞門から御殿場口新五合目まで
距離
(所要時間:自動車)
起点終点勾配
標高差
1.7km
(約2分)
御殿場市中畑御殿場市中畑平均9.6%
163m
標高1,277m標高1,440m

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夏期マイカー規制

マイカー規制のない唯一の5合目アクセス道路


御殿場口 カレンダー
(マイカー規制はありません)

御殿場口新五合目にアクセスする富士山スカイライン太郎坊線区間に、マイカー規制は行われません。しかし、富士登山駅伝の行われる日は規制が行われるので注意が必要です。

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イベントによる使用の制限

御殿場ルートでは、2015年8月2日(日)に富士登山駅伝が行われます。その関係で、2013年には9:00~12:30の間、5合目の駐車場で車の移動が出来ないと告知されていました。

そうでなくても当日は関係者の車などでごった返すでしょうから、この日の登山は避けた方がいいでしょう。

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冬期閉鎖

富士山スカイラインは標高が高いところを道路が通っているため、10~11月ごろから翌年4月ごろにかけて雪が降ったり路面が凍結することがあります。それでも周遊区間は冬期閉鎖されることはありませんが、太郎坊洞門から御殿場口新五合目までの区間は例年11月ごろから翌年4月末ごろまで、冬期閉鎖となります。

なお、規制がいつ開始されるかは路面状況により決められるため、閉鎖の時期は毎年異なります。現在の状況については、下記のサイトで確認してください。

解除閉鎖
2012年11月26日(月)正午
2013年4月26日(金)午前11時11月25日(月)正午
2014年4月25日(金)午前11時11月17日(月)日正午
2015年4月24日(金)午前11時解除予定
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太郎坊:1,280m

天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!

太郎坊の名称は、富士山に住む大天狗、太郎坊権現に由来します。

この地点に太郎坊の標柱が建っていますが、太郎坊の地名は標高1,400m付近の広い一帯を表すもので、特定の地点をいうものではないようです。

Check Point!

富士山の歴史と共に登ろう

宝永四年(1707年)の宝永大噴火によって辺り一体は火山の噴出物(スコリア)に覆われましたが、今では周辺に草木が生えるまでになっています。

富士登山というと5合目から上のことばかり語られますが、富士山麓と呼ばれる範囲は極めて広く、その火山活動は時代時代における人々の生活との係わりも深いものがありました。

「富士山はつまらない山」「富士山は見るだけの山で、登る山ではない」という方は、富士山の歴史という魅力に気がついていないだけなのかも知れません。このような歴史を知ってから富士山を登ると、登山道脇の石のひとつでさえ好奇心を刺激する『自然と年月(としつき)の遺物』であることに気がつくはずです。そして、それは遠くから眺めているだけでは決して触れることの出来ないものなのです。

宝永の大噴火については、小説ですが新田次郎著『怒る富士』(文春文庫)に詳しく語られています。

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英国旅客機遭難者慰霊碑

1966年3月5日、太郎坊でひとつの悲劇が起こりました。快晴の富士山上空で、英国海外航空(British Overseas Airways Corporation)の旅客機が乱気流に遭遇し空中分解、太郎坊付近に墜落したのです。

その後、犠牲者の鎮魂のために御殿場市によって慰霊碑が建立されました。

富士山の乱気流

事故の原因は『山岳波(定常波)』と呼ばれる、低気圧によらない『晴天乱気流』です。

山岳波は、山体にぶつかった強い風が風下で乱流となるもので、積乱雲を伴わないため予測や目視での回避が難しく、山岳波が発生しやすい場所を避けて飛ぶしかないために、その回避にはパイロットの経験や事前の地形知識に負うところが大きいとされます。

詳しくは、柳田邦男著『マッハの恐怖』(新潮文庫)で検証されているようですが、残念ながらすでに絶版となっています。

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登山遭難者慰霊碑

御殿場口周辺は雪崩が多い場所として知られています。御殿場市が運営していたスキー場も幾度も雪崩の被害に遭い、閉鎖に追い込まれたほどです。

一方で、冬期でも使用できる自動車道から近いこともあり、冬山登山の登り口として多くの登山者に利用されていますが、冬富士の厳しい自然の前に遭難死した人も少なくないようです。

碑文

清水勤労者山岳会 遭難者慰霊碑

山を愛し
平和を求めて生きた
仲間達
風雪の富士に倒れぬ
むねんさやいかに
われら
その志
とわに伝えん

(中略)

昭和四十七年三月二十日
清水勤労者山岳会

かつて富士山頂の気象観測所に環境省の職員が常駐していたころは、要員の交代時や勤務中に滑落などで亡くなった方もいました。その犠牲者を悼む慰霊碑もここに建てられています。

碑文

環境省 殉難者慰霊碑

故今村一郎氏は昭和19年4月11日富士山交替登山中吹雪のため道を失い 四合目附近獅子岩上方にて殉職 享年19才

故小出六郎氏は昭和21年12月28日富士山頂勤務中九合目附近の堅氷上を滑落殉職 享年28才

故長田輝夫氏は昭和33年2月26日富士山交替登山中突風のため七合目附近にて滑落殉職 享年59才

故福田和彦氏は昭和55年4月12日富士山勤務中噴火口へ滑落殉職 享年26才

昭和57年10月9日 富士山測候所創立50周年に当たって建立する
全国気象官署職員有志一同

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御殿場口新五合目:1,440m

御殿場ルートの5合目登山口です。

御殿場口新五合目には、駐車場やバス・タクシーの乗り場、売店、観光案内所があります。

登山道の入口には鳥居が建っており、これは今年(2013年)に新しく建て直されたものです。

御殿場口新五合目
利用時間24時間
利用期間4月下旬~11月下旬(冬期閉鎖あり)
公衆トイレあり
自動販売機あり(ハーフマウンテン前)
公衆電話あり(ハーフマウンテン脇)
Check Point!

原付バイクで5合目まで行ける?

原付バイクでも5合目まで行くことは可能です。

当サイト管理人の、エンジンが壊れかけたトルクの出ない原付バイクでもなんとかなりました。但し、後ろから上って来る車を安全なところでうまくパスする技術は必要です。

しかし、駆動系に掛かる負担は大きいので、もしバイクが壊れても責任は持てませんが。

登山・観光案内所

ここで情報を仕入れよう

登山シーズン中は、第一駐車場に登山・観光案内所が開設されます。案内所には、当日から翌々日までの御殿場ルート各山小屋の空室状況が掲示されていました(2014年時点)。予約を取らずに来た方は確認してから登りましょう。

登山・観光案内所
開設期間シーズン中のみ
開設時間8:00~17:00
設備AED有(自動体外式除細動器)

案内所の前には、富士山の自然などを解説した資料が展示されていました。現地で全部読みたいと思っても中々面倒でしょうから、画像データとしてまとめたのでご覧ください。

Mt. FUJI TRAIL STATION

登山用品の展示販売

登山シーズン中は第一駐車場に、総合スポーツ用品メーカーである『サロモン』の展示ブースが開設されます。実際に登山用品を手に取り、その場で購入も出来るそうです。

Mt. FUJI TRAIL STATION
開設期間2015年不明
2014年7月10日(木)~9月7日(日)
開設時間*5:00~17:00
設備
*2013年時点
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駐車場

二段に減らされた駐車スペース


駐車場案内


第一駐車場


第二駐車場
[2014/9/4(木) 5:13]


第三駐車場
[2014/9/4(木) 5:15]

御殿場口新五合目の駐車場は三段に分かれており、全て舗装されています。かつては、この三段全てが一般車の駐車場として利用出来たのですが、2014年には一番上の第一駐車場がバス専用となっており、案内所の他に民間企業の展示ブースが設けられていました。なお、二股に分かれた先からは、時計回りの一方通行ですので逆送しないように注意してください。

駐車場は、無料で停められます。これまでは、御殿場口新五合目の駐車場が満車になることはあまりないとされてきましたが、富士山が世界遺産に登録されたことと第一駐車場が使えなくなった影響で、週末やお盆休みには満車になる可能性も出てきました。

御殿場口新五合目駐車場
利用時間24時間
利用期間4月下旬~11月下旬(冬期閉鎖あり)
収容台数500台
駐車料金無料
attention!

不便になった駐車場

御殿場ルートは登山者も少ないとはいえ、登山口と同じ高さにある第一駐車場が潰されては不便でしょうがありません。御殿場ルートはツアーもほとんど来ないので、バス用の駐車場もほとんど使われないのではないでしょうか。

利用者の便益を考えず、ましてやそれが民間一企業の宣伝のためとは、行政は何を勘違いしたのか、また何をしたいのか、疑問だらけです(出店者のサロモンさんが悪いわけではありませんけど)。

これで駐車場が満車になって停められない車が出るようになったら、本末転倒でしょう。御殿場市には、改善というか、以前の状態に戻して欲しいですね。

バイク置き場


第二駐車場バイク置き場
[2014/9/4(木) 5:39]

明確にバイク専用と示されているわけではないのですが、第一駐車場にバイク置き場として使えるスペースがあります。

空き地に間違えて停めないように

なお、案内図には記載されていないのですが、第三駐車場の前にも未舗装の駐車場があります。しかし、これは自衛隊の東富士演習場敷地内となっていて、一般車の乗入れは出来ませんのでご注意ください。

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バス乗り場

登山シーズンの7~8月は、登山バスが運行しています。バス停の前には、屋根つきの待合所があります。

バスチケット売り場はありませんので、往復チケットでない方は、バスに乗るときに運転手から購入してください。もしかしたらハーフマウンテンで販売しているかも知れませんので、そちらで尋ねてみてもいいでしょう。

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タクシー乗り場

客待ちタクシーは居ないものと思っておこう

タクシー乗り場もありますが、普段あまりタクシーが客待ちをしているのを見ることがありません。

携帯が繋がらないときでも、売店脇に公衆電話があるのでタクシーを呼ぶことは出来ます。

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公衆トイレ

薬剤臭いトイレ

トイレは無料で24時間使えますが、洗浄水を循環させているとかで薬剤の臭いが酷いです(小便器のことなので男子トイレだけかも知れませんが)。すぐに気分が悪くなるほどなので、あまりここのトイレの使用はオススメしません。

壁についているフックは、ザックを引っ掛けるためのものでしょう。

公衆トイレ
利用料金男女別無料
利用時間24時間(循環式水洗:[男]洋式1)
利用期間4月下旬~11月下旬(冬期閉鎖あり)
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食堂・売店

ハーフマウンテン

※写真は許可を得て撮影・掲載しています。値段などは撮影時から変更されている可能性があります。


ハーフマウンテン


自動販売機
(ハーフマウンテン脇)

5合目には、お土産などを売る売店、富士急小屋ハーフマウンテンがあるだけです。ハーフマウンテンの脇には、自動販売機と公衆電話があり、店が閉まっているときでも利用出来ます。

ハーフマウンテン
営業期間2015年不明
2014年不明
営業時間売店*9:00~17:00
宿泊収容人数売店のみ
トイレなし
その他自動販売機[屋外]
公衆電話[屋外]
*は2011年、*は2014年、*は2015年に管理人が直接確認した時点の情報です。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。

大石茶屋

※写真は許可を得て撮影・掲載しています。値段などは撮影時から変更されている可能性があります。

登山道を15分ほど登ると大石茶屋があり、登山シーズンの7~8月であれば食事が出来ます。

道は砂で滑りやすいですが、観光客でも登れる程度の距離です。5合目よりも大石茶屋からの方が見晴らしがいいので、日の出を見るにしても大石茶屋まで登って見るのがオススメです。

大石茶屋
営業期間2015年7月1日(水)*
2014年*7月1日(火)~9月10日(水)
営業時間食堂売店
宿泊収容人数50名
チェックインIN
消灯
OUT
トイレ使用料[宿泊者] 無料/[一般] 100円:水洗
その他荷物預り*200円
更衣室有*
お湯販売*100~200円
宅急便送*(手数料200円・着払い限定)
*は2012年、*は2014年、*は2015年に管理人が直接確認した時点の情報です。※営業期間、営業時間などは目安であり、天候、曜日、時期などにより変更される場合があります。
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