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LastUpdate 2016/04/28

車で行ける富士山の日の出スポット

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富士山は2,000m以上の高所まで車で登ることが出来ます。そこから日の出も見られますよ。

5合目から日の出・日の入りを見る

普段意識することはあまりないかも知れませんが、太陽は常に真東から昇っているわけではありません。季節によって真東を基点に、南北に60°近くも昇る方角が移動しています。

春分から秋分の間は、夏至を最北として真東から北側に。秋分から春分の間は、冬至を最南として真東から南側に。これは、日没の方向も、東西を逆にして同じになります。
春分、秋分には、ほぼ真東から昇り、真西に沈みますが、実際には数日のズレがあります。

富士山の山頂から御来光を見るのであれば視界は大きくひらけているので、日の出の方向を気にする必要はあまり無いかも知れません。ですが、5合目から朝日、夕陽を見たいのであれば頭に入れておいた方がいいでしょう。

Check Point!

日の出の方角

  • 1月中旬=真東からおよそ25°南側
  • 2月中旬=真東からおよそ15°南側
  • 3月中旬=ほぼ真東
  • 4月中旬=真東からおよそ15°北側
  • 5月中旬=真東からおよそ25°北側
  • 6月中旬=真東からおよそ30°北側
  • 7月中旬=真東からおよそ30°北側
  • 8月中旬=真東からおよそ20°北側
  • 9月中旬=真東からおよそ5°北側
  • 9月下旬=ほぼ真東
  • 10月中旬=真東からおよそ10°南側
  • 11月中旬=真東からおよそ20°南側
  • 12月中旬=真東からおよそ25°南側
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日の出・夕陽の見られる場所、見られない場所

富士山山腹には、車で5合目まで行ける道が四本通っています。それぞれに視界のひらけている方角が違うので、日の出や夕陽の見られる時期が異なります。

なお、静岡県側の須走口、御殿場口、富士宮口の各5合目にアクセスする車道は、冬季に通行止めになります。山梨県側の富士スバルラインは年間を通して通行できますが、月によって営業時間が変わり、積雪があると通行止めになったり、スタッドレスタイヤやチェーンが無いと登りで立ち往生し、下りではタイヤが滑って事故を起こす恐れが高いです。天気予報と現在の営業状況を良く確認した上で計画を立てましょう。

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富士スバルライン五合目:2,305m

吉田口の5合目は、富士スバルライン五合目と呼ばれています。富士山の北側斜面にあるために日の出は見えづらいように思えますが、夏は北寄りに太陽が昇るため、小御岳神社やスカパレス富士の展望台から日の出を見ることが出来ます。
しかし、秋から冬にかけては真東から南寄りに太陽が昇るため、5合目からは日の出が見られなくなるでしょう。

同様に夕陽が見られるのは夏の間だけになり、五合園レストハウスの屋上や、県営五合目総合管理センターの裏手などから見られると思います。

夜明け前に車で行ける期間

一方、富士スバルラインは月ごとに営業時間が異なるため、日の出に間に合う時間に営業が行われていない期間もあります。日の出前に営業が開始されるのは、5月1日~11月15日の間です。

県営五合目総合管理センター展望台

登山口手前に建つ総合管理センターに向かって右側に展望台への階段があります。旧スカイパレス富士従業員の方に聞いたところ、日の出も眺められるそうです。(※注意:双眼鏡で太陽を見ると失明の恐れがあるので気をつけましょう)

冨士山大社小御嶽神社日の出展望台

冨士山大社小御嶽神社の境内の右奥に日の出展望台があり、ここから日の出を拝めます。(※注意:双眼鏡で太陽を見ると失明の恐れがありますので気をつけましょう)

須走口五合目:1,960m

須走口の5合目は樹木が茂っていますが、東に視界が開けている場所であれば年間を通して日の出が見られます。5合目からであれば、最上段の第3駐車場が一番視界はいいでしょう。

しかし、折角日の出を見るのであれば5合目から少し歩いて、小富士から少し下った『1906ピーク』から見る方がいいかも知れません。なお、小富士は東側にある林が邪魔になるので、少し北側に移動が必要です。

須走口五合目は富士山の東側斜面にあるため、夕陽は見られません。

冬は5合目に行けません

眺望以前の問題として、アクセス道路の冬期閉鎖があります。

ふじあざみラインでは、例年11月下旬~4月下旬の間、積雪により通行止めとなります。

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御殿場口新五合目:1,440m

御殿場口の5合目は標高が低いため、朝日は山越しに昇ってきます。

南東斜面に位置するため秋から冬、春にかけてが見やすいと思いますが、5合目はあまり視界が良く有りませんので、大石茶屋ぐらいまで登っておくといいでしょう。

なお、御殿場口新五合目は富士山の南東側斜面にあるため、夏の間は夕陽は見られないと思います。

冬は5合目に行けません

眺望以前の問題として、アクセス道路の冬期閉鎖があります。

富士山スカイライン太郎坊線では、例年11月下旬~4月下旬の間、積雪により通行止めとなります。

おまけで、珍しい現象を紹介しましょう。

これは、日の出のときに太陽の上下が雲に挟まれていて、その隙間から射した光の帯が富士山にクッキリと浮かび上がったところです。太陽ばかりに見とれていると見逃してしまいそうですが、ちょっと幻想的な光景でした。

大石茶屋:1,480m

五合目から15分ほど登ったところに大石茶屋があります。ここまでは傾斜もさほどでないので、観光客の方でも気軽に来られます。夜明け前には、登山前に大石茶屋から朝日を見ていく人が多いようです。撮影日は7月の海の日の三連休の中日(日曜日)でしたが、10人前後の登山者が日の出を大石茶屋の前で待っていました。

大石茶屋は標高がそれほど高くないので、丹沢、道志方向の稜線越しに太陽が昇るのを見ることが出来ます(登山シーズン中の7~8月)。

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富士宮口五合目:2,380m

富士山の南側斜面にある富士宮口の五合目からは、太陽が真東から北寄りに昇る夏場は視界が富士山の山体に遮られ、日の出は見られません。
宝永山まで行けば季節を選ばずに日の出が見られますが、往復一時間以上の道のりと、急傾斜で荒い砂交じりの登山道を登るので、砂埃で衣服が汚れることは覚悟してください。

夕陽を見るにも5合目は西側の視界があまり良くないので、晩秋から冬に見られるかどうかといったところでしょう。

冬は5合目に行けません

眺望以前の問題として、アクセス道路の冬期閉鎖があります。

富士山スカイラインの登山区間では、例年11月下旬~4月下旬の間、積雪により通行止めとなります。

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5合目の天気と気温


富士スバルライン五合目の気温

5合目は、夏でも平地の早春、晩秋の寒さ

5合目で日の出を見るには、当然晴れている日を選ぶことが前提です。しかし、天候だけではなく気温や風速にも注意を払う必要があります。

一般に、山の斜面などでは標高が100m上昇するごとに、気温は0.55℃ずつ下がるとされています。
平地と比べて、標高2,305mの富士スバルライン五合目は約12℃寒いということです。これは、東京における最低気温の平年値で考えると、8月上旬に対して東京の4月下旬や11月上旬の気温になります。5月上旬のGW(ゴールデンウィーク)ごろであれば東京の1月下旬と、まさに真冬の寒さに相当します。

日の出を見に行くときは、防寒着と手袋を

もちろんこれは計算上の理論値ですから、実際にはもっと気温差が生じることも珍しくありません。平地が春や夏であっても、山の上では気候が全く違うことを知っておきましょう。特に日の出を迎える早朝は一日のうちで最も気温が下がる時間帯です。充分な防寒着を準備して臨みましょう。

また、一般に風速1m/sごとに体感温度は1℃下がるとされています。天候や気温だけでなく、風速の予報も確認するなど、注意を払ってください。

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